3. Felixの基本操作

3.1. はじめに

Felix を起動するには、デスクトップ上の Felix アイコンをダブルクリックします。また、Word マクロ インターフェイス、Excel マクロ インターフェイス、または TagAssist アプリケーションから Felix のコマンドを呼び出すと、Felix が自動的に起動されます。

メモリウィンドウやグロサリウィンドウ表示の倍率(ズーム)が調整できます。対象ウィンドウをマウスでクリックしてアクティブにしたのち、Ctrl + マウスホイールでウィンドウの文字を大きくしたり、小さくしたりできます。

Felixは起動時、メインウィンドウおよびグロサリウィンドウが前回のサイズや位置にて表示されます。FelixをMS Officeのウィンドウに合わせて使う場合など便利です。

3.3. グロサリ ウィンドウ

Felixでは、何個でものグロサリ(用語集)を同時に開くことができます。グロサリのサイズに制限がありません。一つのグロサリ・ウィンドウで複数のグロサリを開いたり、複数のグロサリ・ウィンドウを開いたりできます。

サブセクション

3.4. 編集モード

翻訳メモリ ウィンドウおよびグロサリ ウィンドウに表示されたエントリを編集するときは、編集モードを使用できます。 編集モードでの編集結果は、翻訳メモリ データベースおよびグロサリ ファイルに反映されます。Felix の編集モードでの編集は通常の文書編集プログラムでの編集操作と非常に類似しており、翻訳メモリとグロサリを極めて効率的に管理することができます。

サブセクション

3.5. 検索と置換

メモリやグロサリ内で検索・置換を行うには、CTRL + F を押します。メモリ・グロサリウィンドウから独立した新しい検索ウィンドウが開きます。

検索ウィンドウは、メニューから開くこともできます。翻訳メモリ ウィンドウでは、編集 –> 検索 –> メモリの検索を選択します。グロサリ ウィンドウでは、編集 –> 検索–>メモリの検索 を選択します。

検索ウィンドウの表示は、メニューからも選択できます。翻訳メモリ ウィンドウでは、編集 >> 検索 >> メモリの検索を選択します。グロサリ ウィンドウでは、編集 >> 検索を選択します。

従来の検索機能も、「簡易検索」コマンドとして利用できます。このコマンドは、メニューの「検索」という項目の直下にあります。詳細について、:ref:quick-search を参照してください。

検索ウィンドウからは、検索画面と置換画面を選択できます。

  • 検索: メモリまたはグロサリを検索
  • 置換: メモリまたはグロサリ内で置換

個々の翻訳対(エントリ)は、原文、訳文、文脈、作成日時などの「フィールド」で構成されています。デフォルトの設定では、置換は検索語にマッチする原文、訳文の両フィールドに適用されますが、どちらのフィールドに適用するか指定することもできます。

文字列を入力して、訳文、または原文にマッチ(一致)のある翻訳エントリを検索します。検索対象に「タグ名:検索文字列」という形式で入力すると、より細かい検索ができます。基本のタグには次のようなものがあります。

タグ 説明
source: 原文の文字列を置換する
trans: 訳文の文字列を置換する
context: コンテキスト(文脈)の文字列を置換する
created-by: 作成者名を置換する
created: 作成日時を置換する
modified-by: 変更者名を置換する
modified: 更新日時を置換する
reliability: 信頼度を変更する
validated: 翻訳エントリを確定済み(“true”)、または未確定(“false”)にする
refcount: 翻訳エントリの参照カウントを変更する

その他のタグについては、検索画面、置換画面の「ヘルプの表示」をクリックしてください。

3.5.1. 使用例

原文と訳文にある ‘aaa’ という文字列を’bbb’で置き換える:

検索対象       aaa
置換後         bbb

原文にある ‘xxx’ という文字列を’yyy’で置き換える:

検索対象      source:xxx
置換後         yyy

タグの後に「*」を指定すると、その文字列のすべてが置き換えられます。例えば、すべての翻訳エントリの「作成者」 を「Ryan」に変更するには:

検索対象       created-by:*
置換後         Ryan

翻訳エントリの作成日時を2009-10-01に変更する:

検索対象       created: *
置換後         2009-10-01

翻訳エントリの信頼度を「5」に変更する:

検索対象       reliability: *
置換後         5

翻訳エントリを「確定済み」にする:

検索対象       validated: *
置換後         確定済み

3.5.2. 検索画面

検索を行うには、検索したい文字列をテキストボックスに入力して、「検索」ボタンをクリックします。一致した翻訳エントリ(TU)が表示されます。文字列を追加して検索対象を絞ったり、文字列を削除したり、または検索結果内で置換を行うこともできます。

検索機能では、「フィルタ」という概念が使われます。検索の文字列がそれぞれ、ウィンドウの右側にあるフィルタのリストに表示されます。フィルタを追加すると、検索対象が絞り込めます。または、一致する翻訳エントリが少ない場合はフィルタを削除して、検索対象を広げることもできます。

入力した文字列はTUの原文(原語)、訳文(訳語)、およびコンテキスト(文脈)内で検索されます。いずれかのフィールドで検索語のマッチが見つかると、そのフィルタが一致したとみなされます。

より詳細な検索を行う場合は、タグ(コマンド)が利用できます。例えば、原文(原語)のみを対象に「きりん」という文字を検索するには、「source:きりん」を指定します。検索コマンドの詳細については、検索ウィンドウのヘルプの表示(H) >> をクリックしてヘルプを参照してください。

3.5.3. 使用例

正規表現による検索も行えます。正規表現での検索を行うには、検索文字列の前に、regex:を入力します(例:regex:April d{1,2}, d{4})。

3.5.4. 置換画面

メモリ・グロサリで置換を行うには、検索ウィンドウの「置換」をクリックします。検索条件に一致するエントリ内で置換を行うには、まず検索を行ってから「置換」をクリックします。通常の手順で検索を実行し、「置換」をクリックします。

置換元の文字列を「検索対象」のテキストボックスに入力し、置換先の文字列を「置換後」のテキストボックスに入力します。通常、翻訳エントリの原文(原語)、訳文(訳語)、およびコンテキスト(文脈)が置換対象となります。例えば、「カバ」という文字列を「シマウマ」で置き換えた場合、原文(原語)・訳文(訳語)・コンテキスト(文脈)にある「カバ」という文字列が「シマウマ」に変わります。

より細かく条件を指定して置換するには、タグ(コマンド)が利用できます。例えば、「車」という文字列が原文(原語)にある場合のみ、「バイク」に置き換えるには、検索対象に「source:車」と入力し、置換後のテキストボックスに「バイク」を指定します。置換コマンドの詳細については、ヘルプを参照してください。