7.1. 翻訳モード

翻訳モードとは、エクセルのシートを翻訳するモードです。通常の翻訳作業では、このモードを使用します。

エクセルで翻訳を行う際、次の点を留意しなければなりません。まずは、エクセルではすべての操作があくまでもセル(またテキストボックス)単位で行われます。たとえ一つのセルに複数の文があっても、そのセル全体しか検索できません。一つのセルにとても長い文章があった場合、それをワードにコピペーして訳すとやりやすいかもしれません。

また、一旦現在のセルと違うセルを選択しないと、現在のセルに入力した文字が認識されません。したがって、あるセルの文字を翻訳してから、一旦他のセルを選択して、もとのセルを再度選択してからその訳文を登録する必要があります。

7.1.1. セルを検索する

翻訳メモリ内で検索するセルを選択します。次に、「Felix」のメニューから「選択の検索(L)」を選択します。あるいは、ショートカットの「ALT + L」を押します。

ノート

Wordと異なり、Excelでは書式情報が保持されないことに注意してください。

ツールバーのボタン 選択中の分節を翻訳メモリ内で検索する
メニューコマンド 選択の検索(L)
キーボード ショートカット Alt + L

ノート

テキストボックスが選択しているとき、その中の文字が検索されます。

7.1.2. 複数の翻訳候補を操作する

翻訳対象の分節を Felix の翻訳メモリを検索すると、最小一致スコア以上の翻訳エントリがすべて取り出されるため、複数の翻訳候補が提示される可能性があります。

翻訳候補の数、および表示中の翻訳候補の番号は、翻訳メモリ ウィンドウの右下に表示されます。

Felixのウィンドウでファジーの一致が表示される

Felixのウィンドウでファジーの一致が表示される

この例(1/2)では、2つの翻訳候補のうち、最初の1つが表示されています。

次の候補を表示するには、翻訳メモリ ウィンドウ内の [次へ] をクリックするか、Wordからショートカット Alt + N を押します(または、[Felix] メニューから [次の訳文へ] を選択します)。

ちなみに

次の訳文候補のスコア(この例では68%)が [次へ] の右側のカッコ内に表示されます。

前の候補を表示するには、翻訳メモリ ウィンドウ内の [戻る] をクリックするか、Word 内部からショートカット Alt + P を押します(また、[Felix] メニューから [前の訳文へ] を選択します)。

ちなみに

前の訳文候補のスコア(この例では68%)が [ 戻る] の右側のカッコ内に表示されます。

候補は循環的に表示されます。最後の候補が表示されているときに [次へ] をクリックすると、最初の候補が表示されます。 同様に、最初の候補が表示されているときに [戻る] をクリックすると、最後の候補が表示されます。

7.1.3. 訳文を登録する

翻訳メモリ ウィンドウに照会が表示された状態で(セルを検索する を参照)、「Felix」のメニューから「訳文の登録(E)」を選択します。(あるいは、「Alt + ↑」を押します。)現在選択中のセルが訳文として翻訳メモリに登録されます。

ちなみに

現在の訳文を翻訳メモリに登録した後、次のセルを自動的に選択して翻訳メモリを検索するには、ショートカット Alt + S)(S=Setの意味)を押します(または、[Felix] メニューから [登録して次へ] を選択します)。これは、ショートカット Alt + ↑(訳文の登録)を押した後、Alt + →(次の文の検索)を押すのと同じです。

7.1.3.1. 翻訳エントリを登録して、次のせりを検索する

ツールバー・ボタン 翻訳エントリを登録して、次のセルを検索する
メニューコマンド 登録して次へ (S)
キーボード ショートカット Alt + S

7.1.3.2. 現在のセルを訳文として登録する

ツールバーのボタン 訳文を登録する
メニューコマンド 訳文の登録
キーボード ショートカット Alt + ↑

7.1.4. 次のセルを検索する

次に、「Felix」のメニューから「次の文の選択(X)」を選択します。あるいは、ショートカットの「ALT + →」を押します。

ツールバー・ボタン 次のセルの検索
メニューコマンド 次の文の選択
キーボード ショートカット ALT + →

7.1.5. 翻訳メモリから訳文を取得する

翻訳メモリ ウィンドウに訳文の候補が表示された状態で(セルを検索する を参照)、「Felix」のメニューから「訳文の取得(T)」を選択します。(あるいは、「Alt + ↓」を押します。)現在のセルの文字が訳文に上書きされます。

訳文の編集時訳文として登録したい場合は、「Ctrl + Enter」を押して、[Felix ] メニューから 「登録して次へ(S)」 を選択します(あるいは、「Alt + ↑」を押します)。詳細について、 訳文を登録する を参照してください。

ちなみに

翻訳メモリから現在の訳文を取得した後、次の分節を自動的に選択して翻訳メモリを検索するには、ショートカット Alt + G(G=Getの意味)を押します(または、[Felix] メニューから [取得して次へ] を選択します)。これは、ショートカット 「Alt + ↓」、「Alt + ↑」(訳文の登録)を押した後、Alt + →(次の文の検索)を押すのと同じです。

7.1.5.1. 翻訳エントリを取得して、次のセルを検索する

ツールバー・ボタン :翻訳エントリを取得して、次のセルを検索する
メニューコマンド 取得して次へ (G)
キーボード ショートカット Alt + G

7.1.5.2. 訳文を取得する

ツールバーのボタン 訳文の取得
メニューコマンド Get
キーボード ショートカット Alt + ↓

7.1.6. 自動翻訳

表やリストの短い項目を翻訳するときなどは、ほとんどの項目が翻訳メモリと100%一致することが分かっているため、数多くの項目を手作業で検索して逐次チェックするのは非常に退屈な作業です。そのような場合に、 Felix の「自動翻訳機能」を使用すれば、現在選択されているセル内の項目(分節や単語など)を連続的に検索し、翻訳メモリと完全(100%)一致する項目については、それらの項目を翻訳メモリ内の訳文で自動的に置き換えることができます。

自動翻訳機能を使用すには、翻訳対象のセクションを選択して、[Felix] メニューから [自動翻訳...] を選択します。

選択範囲
任意に選択した範囲
シート
表示中のワークシート
すべてのワークブック
開いているワークブックすべて

ちなみに

シフト(Shift)キーを押しながら上記の項目を選択すると、自動翻訳されなかったセル(完全一致がなかったセル)の背景色が変わります。その後、これらのセルを翻訳して訳文を登録すると、元の背景色に戻ります。この機能を利用すると、どのセルが訳されているか、どのセルが訳されていないかが一目で分かります。

7.1.7. 用語集を一括登録する

  1. Excelのワークシート上に、3列からなるグロサリリストを用意します。左の列には原語、中央の列には訳語を入力します(必須)。右の列は文脈や備考を入力します(オプション)。

    ちなみに

    2つの必須カラム(原文と訳文)が連続したセル列に正しい順序で並んでいれば、それ以外のセル列に別の情報が入力されていてもかまいません。必ずA列を原語にする必要はありません。たとえば、単語(原語)をカラムBに入力し、訳語をカラムCに入力し、文脈をカラムDに入力した場合に、カラムAとEに別の情報が入力されていてもかまいません。文脈を登録しない場合は、3番目のカラムを必ずブランクにしてください。

  2. 用語テーブル(単語と訳語のペア、文脈)の左上隅のセルを選択します(用語テーブルの見出しは選択しないでください)。

    Excel で用語集の自動登録

    Excel で用語集の自動登録

  3. Excel メニューバーの [Felix] メニューから [グロサリへの一括登録] を選択します。

  4. この方法で登録したグロサリは、Felix のメイン グロサリ ウィンドウに自動的に追加されます。

    ちなみに

    原文のセルと訳文のセルのどちらかに文字が入っていなければ、その行が無視されて、登録処理が次の行に進みます(スキップされます)。続けて3行が無視(スキップ)されると、用語集の終わりだと認識して、登録処理が終了します。

7.1.8. 翻訳エントリを一括登録する

Excel から翻訳メモリに翻訳エントリを一括登録する手順はグロリ エントリを一括登録する手順と似ていますが、3番目の省略可能カラム(文脈)を使用しない点が異なります。

  1. 2つの必須カラムからなる翻訳エントリ テーブルを入力した Excel シートを作成します。 最初の必須カラムには原文を入力し、2番目の必須カラムには訳文を入力します。

    ちなみに

    2つの必須カラム(原文と訳文)が連続したセル列に正しい順序で並んでいれば、それ以外のセル列に別の情報が入力されていてもかまいません。必ずA列を原語にする必要はありません。たとえば、原文をカラムBに入力し、訳文をカラムCに入力した場合に、カラムAとDに別の情報が入力されていてもかまいません。 2つの必須カラム原文と訳文)が存在すれば、翻訳エントリを一括登録できます。

  2. 翻訳エントリ テーブル(原文/訳文ペア)の左上隅のセルを選択します。翻訳エントリ テーブルの見出しは選択しないでください。

  3. メニューから「Felix」→「メモリへの一括登録(R)」を選択します。

    原文と訳文のペアが[Felix]翻訳メモリに連続的に登録されます。